一級建築士、独学の半年間スケジュール
こんにちは、管理人のmitakaです。
今回は一級建築士の学科を半年の独学で合格した時のスケジュールをお伝えしたいと思います。
私がなぜ半年という勉強期間で学科試験を受けようと思ったかというと
仕事の繁忙期が12月末に終わったということと、丁度試験半年前に一級建築士を受験しようと思い立ったからです。
時間の余裕はないが、絶対に間に合わない勉強期間というわけでもない。三ヶ月程の短期集中で合格される方には憧れますが、元々の地頭の良さや要領の良さが無いと厳しいと思います。一般的ではないですね。平凡な自分の能力値や不測の事態が起きやすい環境(仕事や子育て等)を考えれば最低でも半年以上は欲しい(理想は一年)と思っています。
一級建築士の試験に合格するには、一般的に700~1,500時間程度の勉強時間が必要と言われています。受験経験や実務経験、知識の有無などによって異なりますが、初学者であれば1,000時間以上は確保する必要があります。
半年は約182日ですので、1,000時間勉強しようと思ったら一日5.5時間毎日勉強しないと間に合いません。ですが仕事をしていたり、子育てしていたりすると一日5.5時間確保するのは難しいですよね。ですが、休日2日にまとめて10時間程勉強して、平日3.7時間に振り分けて隙間時間も活用すればかなり厳しいけど不可能ではない数字になってきます。(1000時間は難しくても800時間なら一日4.4時間、休日2日10時間確保できれば平日約2.2時間)
半年という期間はかなり頑張ればなんとか合格するだけの勉強時間を確保できます。
とはいえ、休日も平日もこんなに時間が取れないという方も多いと思います。勉強のやり方次第でかかる時間は変わってきます。できるだけ効率的な方法で時間を短縮して勉強を進めていってください。
その為にも、勉強のスケジュールを決める必要があると思います。
私のスケジュール表はこのようなザックリした感じでした。
全体のスケジュールを決めよう!
まずは試験までのざっくりとしたスケジュールを決めてみてください
試験日から逆算していくと計算しやすと思います。私の場合は試験の一カ月前までには過去問を終わらせることを目標に逆算して計画を立てました。
私が独学で使用したのは「資格学校のテキストとオリジナル問題集」「年度別問題集」(最新の市販品)「模擬試験」「資格学校の直前対策特別講座」です。
私のスケジュール表では、青下地は「資格学校のテキストとオリジナル問題集」を使用して一問一答方式で過去問を詳しく覚えていく期間、緑下地は「年度別問題集」を使用して各教科ごとに時間を制限を設けて過去問を解いていく期間、紫下地は「模擬試験」を受ける期間(年度別問題集と同時並行)、黄下地は「模擬試験や直前対策特別講座等」の過去問を復習しつつも過去問以外の問題にも挑戦していく期間になっています。
私は教材ベースで全体のスケジュール感を決めました。模擬試験が5月に始まるので、それまでに「オリジナル問題集」を最低2回以上(できれば3回以上)こなすことを第一の目標に、試験一カ月前までに「年度別問題集」を最低2回以上(過去問なら時間内にほぼ満点という状態)を第二目標に、最後の一カ月は「過去問含めて新問にも挑戦して総仕上げ」を目標にたてました。
すっごくザックリしたスケジュールですね。
5教科の勉強していく順番を決めよう!
全体のスケジュールが決まったら、次は青下地の「資格学校のテキストとオリジナル問題集」を勉強する期間で5教科の勉強をしていく順番を決めます。
学科は「計画」「設備」「法規」「構造」「施工」の5教科あります。配点はそれぞれ計画20点、環境設備20点、法規30点、構造30点、施工25点です。
配点の高さや攻略難易度からも重視すべきは「法規」と「構造」!それに「法規」と「構造」はmitakaの苦手分野でしたので時間をかけて勉強しなくてはなりません。
私は集中して勉強するために3セットに分けて勉強しました
「計画」と「設備」のセットと「法規」と「構造」と「施工」のセットです。
何故5教科満遍なく勉強するのではなく3セットに分けたのかというと、教科ごとに集中して攻略していくためです。一日に5教科勉強するって多くないですか?5教科を2日に分けて勉強したとしても、一つの教科を勉強するのが一日置きになってしまって集中できなくないですか?
例えば「計画」なら毎日「計画」を続けて勉強した方が効率よく理解できます。ですが、一日中同じ教科だと同じ脳を使用し続けるので集中力が続きません。別の教科に切り替えるとリフレッシュして新たに集中できます。一日の教科数が多すぎたら集中力が分散するし、ひとつの教科を一日に長時間勉強し続けるのも疲れるので同じ2教科を毎日連続して勉強するのが丁度いいかと思い3セットに分けました。
「法規」だけ別枠です。別枠にしたのは法令集を使用するので、卓上でのまとまった勉強時間が必要だったからです。隙間時間や電車の中とかではできないですよね。それに法規は慣れるのに時間がかかる!法規は最終的には暗記ですが、まず法令集に慣れるのに時間がかかります。
一日の勉強でまずまとまった時間帯は「法規」を優先させて、区切りまでいったら(もしくは疲れたら)、残りの二教科をするっといった感じで進めました。最初の頃は法規を何時間も連続して勉強するのが辛く(暗記ではない別の脳を使うので)集中力が持続しなかったので別枠にしました。
そして何よりの理由は「法規が一番重要」だからです!一級建築士を合格した方は、皆そういうと思います。配点も高く過去問が多く出題されるため勉強すれば確実に得点をとれる教科!法規で点数を稼ぐことができなければ、試験は落ちます。
法規は慣れればサクサクとこなせるようになります。最初は法規を第一優先に進めていくことをおススメします。
順番をつけるとすると「法規」→「構造」「施工」→「設備」「計画」の順番です。
なぜ「法規」の次が「構造」と「施工」かというと
「構造」は計算問題等もあり理解することが大切な項目が多い教科です。解法を一度身に着けてしまえば時間がたっても忘れにくい傾向にあり、勉強するごとに理解度を増すことができます。また「構造」は私も含めて苦手な方が多い教科です。時間に余裕のある最初に勉強した方が、後々の勉強がスムーズに進んでいきます。※最初に勉強すると心折れそうになりますが、後の勉強を楽にするためだと思って諦めないでください。
「施工」も早めに取り組むべきです。理由は単純で覚えることが多いからです。細かい数字の暗記も必要ですし、量が多いので暗記に時間がかかります。一番暗記力を求められる教科です。繰り返し学習で暗記するしか方法はなく、短期集中で覚えきれる量ではないです。早くから取り組んで反復暗記術で覚えていく必要があります。
なので私は下記の表のようにオリジナル問題集で「法規」「構造」「施工」を「計画」「設備」よりも多く繰り返しています。
オリジナル問題集の月単位、週単位の目標を決めよう!
オリジナル問題集の月単位、週単位の目標も教材ベースで計画しました!
まずはざっくりと何カ月でどの教科を一周するかを考えます。例えば「構造」「施工」を一カ月半で(実際には2カ月近くかかりましたがそこは臨機応変に変更)「計画」「設備」を一カ月で「オリジナル問題集」を一周終わらせる計画を立てました。
資格学校のオリジナル問題集は各教科の各項目別に問題が分かれています。目標の一カ月半で教科が終わるように一週間分の終わらせる項目数を決めます!さらに一週間で終わらせる項目を一日で勉強する項目数に分けます。
すると一日にどの項目を勉強すればいいのか分かるので、その項目が終わるまでひたすら勉強します。
社会人ですからね、不測の事態で勉強時間を確保できないこともあります。そんな時は一日の目標項目数にこだわらずに一週間で目標項目数をクリアすればオッケーぐらいに考えていいと思います。あまりにも後ろ倒しになると後が大変ですが、それぞれの勉強進度や仕事の繁忙期の都合などもあるので臨機応変に計画を変更してストレスをためないようにしてください。
年度別問題集の目標を立てよう!
年度別問題集に入るころにはオリジナル問題集でベースの知識が身についてますね
年度別問題集は「総合資格学院」のスーパー7を使用しました!
私は資格学校のテキストとオリジナル問題集を三年前のものを使用していたので、最新三年分はオリジナル問題集で勉強したことのある後の四年分を一周した後テスト扱いで解きました。私にとっては初見の問題ばかりですから貴重した。
おそらく本試験では直近の年度に出された問題よりも古い問題の方が多く出るかと思います。
過去問の攻略が合否を左右しますので、過去問重視で勉強していってください。
年度別問題集は本試験一カ月前までに2周終わらせることを目標に、そのまま年度単位で勉強していきました。5教科満遍なく一年分ずつ終わらせていくといった感じです。
年度別問題集を勉強する時は教科ごとに時間制限を設けて勉強しました。特に「法規」は制限時間内に終わらせることが難しいので五分~十分程早い時間制限を設けて頑張ってください。過去問では早くとけても、実際の試験ではもっと時間がかかります。
スケジュールまとめ
mitakaは半年前から試験勉強を始めましたが、勉強を始めるのは早ければ早い程いいです。もし受験する気があるのでしたら、一日でも早く取り掛かってください。
目標スケジュールは本試験日から逆算して計算すれば計画を立てやすいと思います。
mitakaは教材ベースで計画を立てましたが、もし一日の勉強時間が固定して確保できたり日数的にも余裕がある場合は勉強時間ベース(1000時間)で計画をたててもいいかと思います。
試験直前に間に合わない!ってならないように、スケジュールを立てて勉強頑張って下さい!
是非学科試験を合格してくださいね!応援しています!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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